夫婦一緒に寝ると不眠になる?!ストレスフリーな睡眠環境を心がけよう
一日の英気を養うために重要な睡眠、できれば快適な時間を過ごしたいですよね。結婚したら同じ寝室、一緒のベッドというイメージ多いですが、同じベッドで寝ると安眠できないという人は意外と多いです。
夫婦といえども元々は他人…同じベッドで寝ていると、知らず知らずのうちにストレスが溜まってしまい、睡眠不足になってしまう可能性があります。
近頃は夫婦でも別のベッド、別の寝室で寝る、という夫婦が増えています。
固定概念にとらわれず、自分たちの生活スタイルを貫く現代人ならではかもしれません。快適な睡眠をとり夫婦仲を円満に保つためにも、眠りの知識を深めていきましょう。
1. 同じベッドで一緒に寝ている夫婦の割合はどのくらい?
某ウェブサイトの「夫婦の睡眠スタイルに関する調査」によると、毎日同じベッドで寝ている夫婦は平均して60%程です。しかしこの割合はあくまで平均で、実際には結婚年数によって大きく変動します。
具体的に見ていくと、結婚から1年目で同じベッドで寝ている夫婦は79%にも上りますが、2年目64%、3年目50%と、年数が増えていくにつれて下がっていきます。
結婚1年目は、夫婦というよりもカップルという感覚に近いこともあるのか、一緒に寝るという回答が多いです。
2年目以降になってくると、子どもができたり、お互いの生活リズムがずれたり、様々な要因から同じベッドで寝なくなってしまうみたいです。
1-2. 夫婦(パートナー)と一緒に寝る最大のメリットとは
同じベッドで寝るのがストレスになってしまう場合もありますが、実は、一緒に寝ることでのメリットもあるのです。
一般的に恋人とハグをするとストレスが軽減されると言いますが、その効果には恋愛ホルモンが関係しています。
恋愛ホルモンとは女性ホルモンのようなもので、恋人などの好きな人と一緒にいると分泌されます。
パートナーと同じベッドで寝た場合、オキシトシンというホルモンが分泌を促進します。オキシトシンは幸福感をもたらしてくれたり、気分を安定させたりしてくれます。
ただ、少しでも仲が悪くなってしまったりすると、恋愛ホルモンは分泌されなくなってしまうので、ストレスを感じない適度な距離感が大切です。
1-3. 夫婦で寝る位置は左右どちらに寝るのがベスト?
ベッドに横になるとき、何となくですがお互いどちら側に寝るか決まっている夫婦が多いのではないでしょうか。
毎日同じベッドで寝るとなると、自然と落ち着く側ができますよね。インターネットのアンケートによると女性は左側で寝ていることが多いようです。
理由としては、利き手(右手)が使えるからや、コンセントに近い方などの回答がありました。車での助手席のイメージからか、ふんわりと女性は左側、のようなイメージがあるのかもしれませんね。
どちら側で寝るにせよ、自分の落ち着く方で寝ることをおススメします。
1-4. 同じベッド(布団)で寝ている夫婦はどんな会話をしている?
同じベッドで寝ているときは、会話もリビング等に比べて親密なものになります。
アンケートによると、50%の夫婦は夜寝る前に今日の出来事を話すそうです。一日をゆっくりと振り返るのに、寝る前のベッドは最適なのかもしれません。
その次に多いのが、共有しておきたい情報です。次の日の予定など、きちんとお互い把握しておくべきことを共有する空間としても活躍しているようです。
好きなものの話や気になったことなど、寝る前という特別な時間だからこそ、コミュニケーションによる意思疎通が図れますね。
1-5. 一緒に寝てもストレスのないベッドのサイズとは
基本的にベッドのお値段はサイズと比例しますが、予算が少ないからと言ってサイズを小さめで選んでしまうのは要注意。2人で利用するには狭くて苦しいなんてことになってしまうかも…。
シングルとはその名の通り、基本的には1人用のベッドサイズ。
2人で利用するのならば、相応の大きさのものを利用しましょう。
小柄で痩せ型の夫婦であっても、ダブルサイズ。大柄な夫婦はクイーン〜キングサイズのベッドをおススメします。2人がぴったりと収まるくらいのサイズではなく、少しゆとりを持たせたサイズを検討してみてください。
1-6. 夫婦が一緒に寝ると、夫の頭が悪くなるというのは本当?
以前テレビでも放送されていたのですが、ウィーン大学の研究によると、同じベッドで寝ると夫の頭の回転が悪くなるという結果がでています。
というのも、男性は女性と一緒のベッドで寝ると、ストレスを感じ深く眠りにつけない可能性があるようです。
ゆっくり眠ることができず頭の回転率が下がり、結果として悪くなると言われてしまうのかもしれません。
対して女性は男性のいびきに不満を抱きがちですが、研究の結果、男性に比べて感じているストレスは少ないそうです。人にもよるでしょうが、男性の方が同じベッドで寝るストレスは大きいのかもしれません。
1-7. 寝るタイミングは同じ?どちらかが合わせるようにしている?
同じベッドで寝るとなると、気になってくるのが眠るタイミング。皆さんは合わせていますか?
一般的には生活リズムのズレもあるため、しっかり合わせるという夫婦は少ないようです。新婚ほやほやの夫婦ほど、同じタイミングで寝ることを心がけているようです。
タイミングを合わせて寝る夫婦は、どちらかというと旦那様が仕事帰りで遅くなるようなので、奥様がタイミングを合わせている夫婦が多く見受けられます。
残業などで帰るのが遅くなってしまうと、その分奥様も眠れなくなってしまうようです。
1-8. 同じベッドで夫婦が快適に眠るコツ
同じベッドで快適に眠るコツは、ズバリベッドの大きさです。人間は眠っているとき、無意識に寝返りをうっています。
寝返りには血流や体温を整えたり、睡眠のリズムを整えたりと様々な効果があります。一緒のベッドで寝るとなると、どうしてもスペース的に狭くなってしまい、寝返りもうちづらくなります。
寝返りをうつのに最適なサイズは、寝た時に体の両サイドに10センチから15センチの隙間ができる程度と言われています。そのため、理想的なサイズは2人が寝返りをうてるくらい大きなものになります。
夫婦で同じベッドで寝るには、少なくともダブル以上のベッドを使用するのがおススメです。お互いにストレスを溜めて夫婦仲を悪くしないために、セミダブルベッドを並べるのもひとつの手段です。
2. ベッドや布団を分けたほうが夫婦仲は良い?別々に寝ている夫婦事情
同じベッドで快適に過ごす方法を紹介しましたが、できることならベッドを分けた方が夫婦にとってはいいかもしれません。
夫婦なのだから、一緒のベッドで、同じ時間に寝なければならないなんてことはありません。
こうあらねば、という思い込みに囚われず、長い夫婦生活を円満に過ごすためにも、自分に合った睡眠スタイルを大切にしましょう。
2-1. いつから別々に寝るようになった?きっかけ
結婚1年目は同じベッドで寝ていたけど、年数を経て違うベッドになったという夫婦は少なくないです。
そのきっかけとして多いのが、子供の出産。日本では子どもと寝る文化が根付いているので、奥様が子どもと寝るようになるとベッドを分ける家庭が多いです。
他にも、お互い仕事が忙しくなって生活リズムが合わないからや、様々な理由でベッドを分けることがあるようですが、基本的に仲が悪くなったからというわけではないようです。
2-2. 夫婦が別々のベッド(布団)で寝るメリット
別のベッドで寝ることの最大のメリットは、自分の睡眠スタイルを保てることです。日本人の平均睡眠時間は7時間程度で、一日の約3〜4分の1を締めています。
そんな睡眠を自分の思うままに楽しむことができるのは、ベッドが一緒ではなかなか難しいことですね。
思うまま手足を伸ばしたり、湯たんぽを置いたり、自分だけのベッドだからできることがあるのが別々のベッドで寝るメリットでしょう。別の部屋で寝ているわけでもないので何をしているのか一目でわかりますし、適度なプライベート空間を持つことができます。
2-3. 夫婦が別々のベッド(布団)で寝るデメリット
別々のベッドで眠るデメリットは、夫婦での交流が減ってしまうことです。同じベッドであれば寝る前にできていた会話が、ベッドが別れることでできなくなってしまうかもしれません。
物理的な距離と夫婦仲は関係ないとは言われていますが、やはり近くにいた方が会話は増えますよね。
恋愛ホルモンの分泌も低下しますし、ベッドを分けると、少し心理的に壁ができてしまうかもしれません。結婚から年数が経っていれば気にならないかもしれませんが、新婚であれば夜の営みの回数も変わってくるかも…?
初めからベッドが別であれば平気でしょうが、途中から分けた場合は少し会話や接触が減ってしまう可能性もありますね。
2-4. 別々のベッドでも夫婦仲をキープするコツ
違うベッドで円満な夫婦生活を送るには、お互いことを話す時間を持つこと。夫婦といえど違う人間なので、生活サイクルや好みでズレが生じてしまうこともあります。
同じベッドで寝ている場合は、夜寝る前にそういったことを話し合う時間が持てますが、別々のベッドだとなかなか切り出せなくなってしまうことも。
そういった日常生活のスタイルを互いに尊重していくために、こまめに会話することが大切です。大きなことでなくても、今日こんなことがあった、誰と会ったなど、些細な事から伝えていきましょう。夫婦間の会話を大切にすることによって、お互いの生活を大切にすることに繋がるのです。
3. 意外と多い?!別の寝室で寝ている夫婦事情
近頃は、ベッドだけでなく寝室も分けている夫婦が増えているそうです。
夫婦だからといってべたべたせず、お互いのライフスタイルを貫く、現代人の新しい在り方なのかもしれませんね。寝室を別にすると、夫婦仲が悪くなりそうなイメージもあると思います。
実際には寝室を分けたから離婚率が上がる、というわけではありません。どちらかというと、夫婦仲が悪くなったから寝室を分けた場合の方が多いようです。
逆に寝室を分けたことでストレスが減ることもあるので、自分に合った睡眠スタイルを探していきましょう。
3-1. 夫婦で寝室を別にしている理由・きっかけ
寝室を分けて眠る夫婦の理由の多くに、睡眠スタイルの違いが挙げられます。夫婦のどちらかが眠りが浅い人で、人が動く音や布団の動きが気になってしまい眠れない…というタイプだと、同じ部屋で寝るのは難しいそう。
男女では体感温度も違うので、快適な睡眠環境を作るためには寝室を分けるのが手っ取り早いです。他には、男性のいびきが気になる場合などもあるようです。
基本的には睡眠の質を高めるためという理由が多く、夫婦仲の悪さから寝室を分ける、というきっかけはあまり見かけませんでした。
3-2. 夫婦が別の部屋で寝るメリット
寝室を分けた場合のメリットは、自分の時間が持てることです。寝る前の読書であったり、考えことをしたいときであったり、自分の空間を持つことは精神の安定にも繋がります。
夫婦となると共同生活なので、なかなか1人の空間を持つのは難しくなっていきます。寝室を分けることで、1日の中で自分だけの空間、時間を持ち、気分をリフレッシュすることがでるでしょう。
自分だけの空間なので遠慮をすることもなく、ゆっくりと眠る環境を整えることができるのは大きなメリットではないでしょうか。
3-3. 夫婦が別の部屋で寝るデメリット
反対に別の寝室で眠るデメリットは、互いを分かり合いにくくなるということです。寝室が別れてしまうと、喧嘩をしたときに部屋にこもられてしまうと、仲直りするのは難しいでしょう。
相手のことが見えない、わからない時間が増えることで、すれ違ってしまうことも。
夫婦の営みも減ってしまう可能性もありますし、他の誰かと浮気の連絡をとっているかもしれません。しっかりとお互いを信頼しあっていないと、寝室を分けるのは難しいことですね。
3-4. 別の寝室でも夫婦円満でいられるコツ
寝室を分けても仲良く生活するコツは、愛情をこまめに伝えることです。
食事のときなど、こまめに会話をし、愛情を表現することで、別の寝室でも溝はできにくくなるでしょう。日々のスキンシップも大切です。
よっぽど険悪な夫婦でない限り、寝室を分けた理由は生活リズムの違いなど、互いを思いやったものであったはず。なぜ別々の部屋で寝るのかの理由をハッキリとさせ、夫婦でしっかりと共有しましょう。
また、相手の寝室に入りやすい環境を作っておくことも重要です。家の中に自分の出入りできない、相手だけの空間と考えてしまうと、心理的に距離ができてしまいます。
お互いの寝室はお互いの空間ではありますが、隠すべきものではありません。余計な心配を生まないためにも、お互いの寝室を掃除しあうなど、あくまで快適に眠るための場所と考えましょう。
結婚して一緒に住むことになっても、別々の人間には変わりありません。新婚数年はいいかもしれませんが、長い年月を共にすると考えると、互いの生活を大切にしていくべきです。
睡眠は生活の中でも大きな要素を担っています。1日を活力いっぱいに過ごすためにも、快適な睡眠は欠かせません。
夫婦だから同じ部屋同じベッドで寝なければならないということはありません。快適な睡眠な睡眠をとるためにも、自分、ひいてはパートナーに合ったスタイルを模索していきましょう。