介護の分野でも大活躍の高反発マットレス。選び方の注意点紹介
高齢者や体に不自由のある人のために介護用マットレスの購入を考えている方もいらっしゃるでしょう。
介護が必要な人はベッドで過ごす時間が多くなりがちなので、いかに快適に過ごせるか、眠れるかが大事になってきます。
それだけに、失敗したくないと思うのは当然のことでしょう。
そこで今回は、介護する側・される側の両面から見たマットレス選びのコツやおすすめのマットレスをランキング形式で紹介していきます。
介護用マットレスの購入を検討中の方や、今使っているマットレスに不満のある人は、ぜひこの記事を参考にして、より介護しやすい・されやすい商品選びを実現してくださいね。
介護用マットレスを選ぶ4つのポイント
介護用マットレスを選ぶときは次の4つのポイントを意識することが大事です。
- 体圧分散性と反発力に優れたものを選ぶ
- 抗菌防臭や撥水加工、丸洗いOK、通気性など衛生面に配慮する
- ある程度の高さ、厚み
- 要介護なら電動式ベッドも考慮する
それぞれ詳しい内容をみていきましょう。
横になる時間が長いからこそ体圧分散性にこだわったマットレスを選ぶべき
被介護者はマットレスに横になる時間が長いですよね。
だからこそ重要なのが体圧分散性です。
体圧分散性とは横になったときにかかる体重をどれくらい効率良く分散させられるか、その性能のことをいいます。
肩や腰といった、寝ている間に負担がかかりやすい部分への体圧が軽減されれば、長く横になっても体が痛くなったり、つらくなったりしにくいです。
関連記事:【体圧分散性に優れているマットレスの真実】なぜ重要なのかを徹底解説
また同時に反発力にもこだわりましょう。
反発力は押し返す力のことで、高反発マットレスは寝返りを打ちやすくなります。
なんとなく「やわらかいマットレスのほうが寝心地がよさそう」と考えがちですが、やわらかい=反発力が低いことが多く、寝心地はよくても寝返りを打ちにくいことがほとんど。
被介護者は自力で寝返りを打てなかったり、よりたくさんのエネルギーを必要としたり…といったケースもあるため、高反発マットレスでサポートしてあげると良いでしょう。
衛生面に配慮したマットレスは介護する側の負担も軽くしてくれる
介護をしていて感じることは、寝具関連の衛生面を確保し続けるのが意外と大変だという点です。
おむつ交換や身体介助などを行うと、どうしてもマットレスが汚れてしまうこともあります。
そもそも被介護者が横になっている時間が長いので、汗などによる蒸れや熱のこもりも気になるところ。
そこで介護用マットレスを選ぶときは衛生面にも配慮されている商品かどうか、という点にも着目してみましょう。
例えば次の5点があげられます。
- 抗菌、防ダニ加工
- 防臭加工
- 撥水加工
- 通気性の良い素材
- 丸洗いの可否
これらすべてを満たすマットレスを探すのは大変ですが、特に意識したいのが通気性の良さと洗えるマットレスかどうかの2点です。
丸洗いOKのマットレスなら汚れてしまってもすぐにシャワーで洗い流し、いつでも清潔な睡眠環境を整えられるのでおすすめ。
もちろん撥水性や通気性の良いシーツ・カバーを使うのも有効です。
関連記事:マットレス素材6種類の特徴・メリット・デメリットを分かりやすく解説
介護しやすい厚み・高さのあるマットレスを選ぶ
介護をしていると腰を曲げることが多く、介護者への負担が大きくなりがちです。
もちろんベッド自体の高さが重要なのですが、厚みや高さのあるマットレスで調整することでぐっと介護しやすくなった、といった意見も少なくありません。
また被介護者も、ベッドの上り下りにある程度の高さがあったほうが楽です。
電動介護ベッドも検討してみる
被介護者の負担を減らし、自立を促す電動ベッドの検討も有効です。
昔はただ背もたれ部分が起き上がるだけでしたが、最近のものは膝部分が持ち上がるなどどんどん優秀になってきました。
電動ベッドにしてから食事や寝起きが楽になった、という意見はとても多く、介護者、被介護者の両者にとってメリットとなってくれます。
ただし相応の値段がかかること、そしてある程度柔軟なマットレスを選ばなくてはならないことなど留意すべき点もあるので注意してくださいね。
介護におすすめのマットレスランキング10選
上記した介護向けマットレスの選び方を踏まえたうえでおすすめするマットレスをランキング形式で紹介していきます。
どのマットレスにすれば良いのか悩んでいる人は参考にしてみてくださいね。
10位:ケープ エアマスター ネクサスRセット 840
自動ヘッドアップ機能を搭載した、介護にピッタリのエアマットレスです。
上半身部分が4段階で起き上がるようになっているだけでなく、角度に応じてマットレスの内圧・動きを自動調整してくれるため、どの角度で利用しても快適な寝心地を体験できます。
素材に独自素材「ブレスエアー」という繊維状の樹脂を使用しているため通気性が抜群で、蒸れ対策もバッチリ。
また専用のカバーは防水・透湿・制菌加工が施されているため、介護中に汚れてしまってもすぐにお手入れできるのが心強いですね。
サイズ |
幅84cm×長191cm×厚12cm |
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価格 |
107,100円(税込) |
9位:モルテン エアマットレス プライムレボ
優れた体圧分散性、そして除圧性能を持った電動エアマットレスです。
床ずれ対策に特化したデザインになっているため、横になる時間の長い被介護者の生活の質を高めてくれます。
過度な沈み込みやふわふわ感が少なく、安定感のあるマットレスなので、体位変換、車いすへの移動も安心です。
空気循環式の除湿機能が搭載されているため、寝ている間の蒸れ感や暑さが気にならないのもおすすめポイント。
サイズ |
幅83cm×長191cm×厚10cm |
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価格 |
72,565円(税込) |
8位:ラグーナ CR-700(840) エアマット
自動的に体位を変換してくれるエアマットレスで、寝たきりによる褥瘡を予防できるだけでなく、体位変換時の介護負担を軽減する機能が搭載されています。
15分ごとに体位を調整するために圧力が入れ替わるため、被介護者の横になる時間が長いケースで特に威力を発揮。
またベッドの乗り降りや車いすに移動するときなどに便利な、マットレス全体を固くするクイックハードモードなど便利な機能が豊富に搭載されています。
高品質な介護用マットレスを検討している人におすすめです。
サイズ |
幅84cm×長192cm×厚13.5cm |
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価格 |
142,000円(税込) |
7位:モルテン ステージア MSTA
エアマットとウレタンを融合させたエアマットレスで、ウレタン特有の包まれるような寝心地の良さ、そしてエアマットレスならではの反発力で寝返りをサポートしてくれます。
3段階の硬さ調整に対応しているため、体の状態や好みに合わせて調整できるのもポイントです。
さらに「動作モード」「リハビリモード」「操作ロック」など充実した機能が搭載されているので、介護だけにとどまらず、リウマチや腰痛・肩こりなど体に不安を抱えている人全般におすすめできる商品となっています。
また蒸れ・暑さ対策に送風モード、冷え・寒さ対策にヒーターモードが用意されているので、1年を通して快適に使えるのも一押しポイントです。
サイズ |
幅91cm×長193cm×厚13cm |
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価格 |
121,889円(税込) |
6位:ニトリ 電動ベッド用マットレス
家具量販店でおなじみのニトリから販売されている、電動ベッドで使えるマットレスです。
774個ものポケットコイルを使うことで、薄型なのにしっかりと体をサポートし、横になっている間の体への負担を軽減してくれます。
また電動ベッドの動きにピッタリと追従するための高密度ウレタンを使用しているので、ベッドとマットレスがずれる心配がありません。
電動ベッドだけでなく通常のベッドにも使える仕様なので、幅広いシーンで活躍してくれるでしょう。
すでに電動ベッドは持っているけれど、マットレスだけ新しいものに替えたい!といった人におすすめです。
比較的リーズナブルな価格なので購入ハードルが低いのもポイントといえます。
サイズ |
幅90cm×長196cm×厚11cm |
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価格 |
30,454円(税込) |
5位:パラマウントベッド ストレッチスリムマットレス 清拭タイプ
独自のクロスライン構造を採用することで、寝ている人の姿勢に合わせてストレッチし、起き上がりや寝姿勢をサポートしてくれるマットレスです。
介護で大変なのが起き上がり時の負担ですよね。
ストレッチ効果によって起き上がりが安定し、さらに体のずれを軽減することで被介護者の負担が軽くなります。
電動ベッドに使用することを想定して作られていますが、通常のベッドや敷布団との組み合わせもOK。
清拭消毒に対応する耐薬品性カバーがセットになっているため、MRSAや大腸菌などの繁殖を抑制し、衛生的に使えるのも嬉しいポイントです。
薄型で軽量なため取り回しがとても良く、また価格もリーズナブルなバランスの良い、おすすめの介護向けマットレスです。
サイズ |
幅91cm×長191cm×厚7cm |
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価格 |
27,900円(税込) |
4位:モルテン ソフィア 防水・清拭タイプ
汚れてしまってもすぐに清拭できる、衛生的な制菌加工の防水カバーがセットのマットレスです。
独自のスリット形状が体を支えて、寝心地の良さと寝返りのしやすさを両立。
柔らかめと硬めの、異なる2種類のリバーシブル仕様になっているので、好みに応じて使い分けられるのもポイントです。
マットレスの両サイドは硬めのウレタンを使うことで、座った時の安定感や立ち上がりやすさをしっかりとサポートしてくれます。
スタンダードに使いやすく、値段もお手頃なので介護向けマットレスの入門編として選びやすい商品といえるでしょう。
サイズ |
幅83cm×長191cm×厚10cm |
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価格 |
39,000円(税込) |
3位:ケープ エアドクターセット
エアマットレスのスタンダードともいえる商品。
発売当初から改良を重ねに重ね、今なおトップセラーを誇ります。
エアセル部分(空気の入る筒)の圧力は自動的に切り替えしてくれるため、体重がかかりやすい部分の圧力を常に変えながら体を支え、優れた体圧分散を発揮。
これにより床ずれを防いで、被介護者の体への負担を大きく軽減してくれます。
安心の防水加工・抗菌加工が施されているので、汚れてしまってもすぐに清掃できるなど衛生的に使えるのもポイントです。
サイズ |
幅84cm×長192cm×厚9cm |
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価格 |
49,800円(税込) |
2位:パラマウントベッド ストレッチフィットマットレス 通気タイプ
電動ベッドで使用することを想定して作られた介護向けマットレスです。
新機構のストレッチシステムを採用することで、体を起こすときなど、動きをサポートし、よりストレスのない環境を作り上げます。
上層部分は優れた体圧分散性を発揮し、下層部分は伸縮性を持たせることで体のずれを軽減。
理想的な寝姿勢をキープしつつ、起きるときは安定した起き上がり姿勢を取れるようになっています。
また端の部分は座位姿勢を安定させやすいよう配慮されているので使い勝手も抜群。
マットレスは丸ごと洗浄可能なタイプになっているので、お手入れや衛生面もバッチリとなっています。
サイズ |
幅91cm×長191cm×厚9cm |
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価格 |
39,800円(税込) |
1位:エアウィーヴ ウェルネスモデル
テレビCMなどでおなじみのエアウィーヴから医療・介護用として開発されたものがエアウィーヴ ウェルネスモデルです。
優れた体圧分散性を持つエアファイバーによって寝ている間の体への負担を軽減し、高反発による少ない力での寝返りサポートで介助がとても楽になります。
電動ベッドに対応しているのはもちろん、通常のベッドや敷布団との組み合わせもOKなオールラウンダーなマットレスで、幅広いシーンで活躍してくれます。
アウターカバーは完全防水になっているため、汚れてしまった時も簡単お手入れで解決。
除菌スプレーは奥まで浸透するため、清潔を保ちやすいのもポイントです。
またエアウィーヴはアウターカバーだけでなく丸ごと洗える素材を中材に使用しているので、汚れてもシャワーで簡単に洗い流せます。
介護シーンだけでなく、一般の人でも快眠が得られる、万人におすすめできる高品質マットレスです。
サイズ |
幅91cm×長191cm×厚4.5cm |
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価格 |
95,700円(税込) |
まとめ
今回は介護用マットレスを選ぶポイントやおすすめの商品などを紹介しました。
最後にもう一度内容をおさらいすると…
- 体圧分散性と高反発のマットレスを選ぶ
- お手入れのしやすさ、通気性の良さなど衛生面に配慮する
- 介護を楽にする、被介護者の自立を促すためにも電動ベッドを検討してみる
以上3点が挙げられます。
「介護用のマットレスってどのような商品があるの?」
「何を基準に選べば良いの?」
といった人は、ぜひこの記事を参考にして介護をもっと楽に、そして何より被介護者の生活の質を高めるために、介護向けマットレスの購入を検討してみてくださいね。