マットレスの上に布団を敷くのはなぜダメなの?
睡眠の質を高める、腰痛・肩こり対策などを目的にマットレスを購入するのはとても良いことです。
しかしマットレスは使い方を間違えると性能を発揮できないだけでなく、逆に睡眠の質を落としてしまう恐れがあるので気をつけなくてはなりません。
特にやりがちなのが、マットレスの上に布団を敷くこと。
普段から使い慣れている布団を使いたい気持ちは良くわかりますがこれはNGです。
そこで今回は、なぜマットレスの上に敷布団を敷くのがダメなのか、どのように利用するべきなのか、などを詳しく解説していきます。
この記事を読めばマットレスや敷布団の正しい使い方をしっかりと身につけることができ、より熟睡できる睡眠環境を作り上げられるのでぜひ参考にしてみてくださいね。
マットレスの上に布団を敷くのがダメな2つの理由
マットレスを下にして、その上に敷布団を敷く人は少なくありませんが、これではマットレスの性能を損なうばかりか、かえって寝心地が悪くなる可能性が出てきてしまいます。
その理由は次の2つです。
- マットレスは直接横になることを想定して作られているから
- マットレスに敷布団を敷くと安定感が損なわれるから
それぞれ詳しい内容をみていきましょう。
マットレスは直接寝るために作られている!敷布団の代わりになる存在
マットレスはベッドフレームや床・畳などに敷いて、その上に直接横になることを想定して作られています。
つまり役割としては、敷布団と全く同じなわけですね。
高性能なマットレス…例えば
- 体にフィットして優れた体圧分散性を発揮する
- 体の沈み込みすぎを防ぎ、反発力による寝返りサポート
- 通気性の高さで湿気や蒸れ、熱がこもりにくい
といった特徴を持った商品がたくさん販売されています。
ところがマットレスに敷布団を上から重ねてしまうと、これらの睡眠の質を高めるための素晴らしい性能を殺してしまいかねません。
せっかく体にフィットする素材や構造になっていても、その上から敷布団を敷けば意味がありませんし、高反発による寝返りサポートも敷布団が挟まることで台無しに。
マットレスと布団を重ねると隙間ができて、湿気が溜まりやすくなり、カビやダニが繁殖しやすくなってしまいます。
これらの理由から、マットレスに敷布団を重ねるのはおすすめできません。
安定感が損なわれ眠りにくくなってしまう
マットレスは薄いものなら2〜3cm程度、厚いものだと20cmを超える厚みがあります。
基本的にマットレスは柔らかいものなので、その上に敷布団を敷けば、その分だけ安定感が損なわれ、眠るときにグラグラとした奇妙な寝心地が生まれてしまうでしょう。
またマットレスと敷布団とのズレが生じる点も安定感を損なう理由となります。
敷布団は畳の上に敷くことを想定して作られているため、畳よりも圧倒的に柔らかいマットレスの上に敷くには柔らかすぎます。
安定感の低下だけでなく、柔らかすぎることが原因で体が沈み込み過ぎてしまい、寝姿勢が乱れて腰痛や肩こり、背中の痛みが生じる可能性も出てくるので気をつけなくてはなりません。
マットレスに布団を敷かなくても良くなる!3つの対策方法
マットレスに敷布団を重ねる理由として次の3つが考えられます。
- マットレスだけだと腰痛など体が痛い
- マットレスがヘタっている
- マットレスを汚したくない
それでは各理由とその対策方法をみていきましょう。
マットレスが硬いor柔らかいことが体の痛みを引き起こす
マットレスだけだと寝ていて体が痛い…という場合、マットレスが硬すぎるか柔らかすぎる可能性が高いです。
それを解消するために敷布団を重ねるケースも多いでしょうが、対策することで多少は改善できるでしょう。
まずマットレスと体の隙間を埋めるのが有効です。
背中、腰、肩など隙間ができやすい部分にタオルなどを挟み込むことで、体が浮くのを防ぎ、体圧分散性を高められます。
ただしタオルを挟むと多少寝心地が悪くなりますし、寝返りのたびにズレが生じて気になることもあるでしょう。
体の痛みを解消するためにも、できるだけ早めにマットレスを買い換えるのが賢明です。
マットレスのヘタリを改善するならベッドパッドやトッパーを使う
ヘタったマットレスが気になって敷布団を重ねるケースはかなり多いでしょう。
そんな場合はベッドパッド、トッパーなどを上手く活用するのが有効です。
これらはヘタったマットレスを埋め、体圧分散性や反発力を補うための商品になります。
マットレスを買い換えるつもりはないけれど、ヘタリは気になる…といったケースに効果的。
ベッドパッド・トッパーは様々な効果・性質を持った商品が販売されているので、目的に合わせて購入する必要があります。
いくつかおすすめの商品を紹介するので、どれにしようか悩んでいる人は参考にしてみてください。
エコラテ エリート マットレストッパー
マットレスや敷布団に重ねて使うことで睡眠の質を高めてくれる定番のマットレストッパーです。
高反発ウレタンフォームで作られているため、スムーズな寝返りをサポート。
こだわりの凹凸層とサポート層が体にフィット、さらに体の部位に合わせて素材をカットしているので、より効果的に体にかかる圧をしっかりと分散します。
トッパーはマットレスとの隙間に湿気が溜まりやすいのがネックですが、本商品は優れた通気性の作りの多孔構造なので、蒸れや熱対策もバッチリです。
重ねるだけでOKな上に、高品質なのにリーズナブルな価格なので購入しやすいのもおすすめポイントになります。
シングル |
9,990円(税込) |
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セミダブル |
11,990円(税込) |
ダブル |
13,990円(税込) |
クイーン |
15,990円(税込) |
セルプール SWEET DREAM(スウィートドリーム)
人気のマットレスメーカー「セルプール」から販売されている、重ねるピロートップです。
高弾性が特徴のウレタンフォームを採用することで、体をしっかりと支えつつ、寝返りを打ちやすくなります。
これにより体にかかる負荷が軽減されるだけでなく、寝返りの打ちやすさから血流や蓄積した疲労をリセットしやすくなるため、朝起きたときのすっきり感が大幅にアップ。
さらに高密度な作りとなっていて、耐久性に優れ、1度購入すれば長く使い続けられるコストパフォーマンスの良さもメリットです。
シングル |
18,480円(税込) |
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エムリリー マットレストッパー 2層式
世界規模で人気を誇るデンマークの寝具メーカー「エムリリー」から販売されているマットレストッパーです。
独自の2層構造を採用することで体圧分散性を高め、睡眠時の圧迫を軽減し、理想的な寝姿勢をキープできます。
また程よい弾力性と復元力があるので、寝返りを打ちやすく、睡眠時に余計なエネルギーを消費することなく、ぐっすりと熟睡できるでしょう。
次世代ウレタンフォームで作ることで耐久性が抜群な上に、優れた通気性を発揮してくれるため、1年中快適な眠りをもたらしてくれます。
厚みのバリエーションが豊富ですが、トッパーとして活用するなら3cmまたは5cmがおすすめです。
▼【厚み3cm】
セミシングル |
10,428円(税込) |
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シングル |
9,980円(税込) |
セミダブル |
14,980円(税込) |
ダブル |
16,980円(税込) |
【厚み5cm】
セミシングル |
15,980円(税込) |
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シングル |
16,980円(税込) |
セミダブル |
21,980円(税込) |
ダブル |
24,980円(税込) |
マットレスの汚れやヘタリを対策するなら敷きパッドやプロテクターを活用する
「せっかく買ったマットレスを汚したくない」
「できるだけ長く大事に使いたい」
確かに敷布団を重ねればマットレスは汚れにくいですし、摩擦などによるダメージから守ることができるでしょう。
しかしシーツとは違って汚れても簡単には洗濯できませんし、湿気が溜まりやすくなる、カビが生えやすいなどのデメリットの方が目立ちます。
そこで活躍してくれるのが敷きパッドやマットレスプロテクター、シーツです。
それぞれを簡単に説明すると次のようになります。
敷きパッド |
温感・冷感など温度調整をしたり、湿度コントロールでサラッとした肌触りだったり、と寝心地を良くすることができます。 |
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シーツ |
1枚の布でマットレスを覆う寝具で、汗を吸収し、マットレスの汚れを防いでくれます。 |
マットレスプロテクター |
マットレスを覆うためのシーツで、マットレスの保護を目的としています。 |
使う順序は上から順番に
- 敷きパッド
- シーツ
- マットレスプロテクター
- マットレス
になります。
敷きパッドとシーツは両立する必要はなく、機能性を考えれば敷きパッドだけでOKです。
まとめ
今回はマットレスに布団を重ねるのがダメな理由や対策方法などを紹介しました。
最後に内容をおさらいすると…
- マットレスも敷布団も単体で使用することを想定して作られている
- マットレスに布団を重ねると湿気が溜まりやすくなって不衛生だったり、安定感が損なわれて寝心地が悪くなったりする
- マットレスのヘタリが気になるならトッパーを使うのがおすすめ
以上3つがポイントとして挙げられます。
「どうしてマットレスに敷布団を敷いたらダメなの?」
「どうやって対策すれば良いのか分からない…」
といった人は、ぜひこの記事を参考にして、新しいマットレスを購入するか、マットレストッパーでマットレスの状態を改善し、より良い睡眠環境を作ってくださいね。